2015.11.10 弁護士 黒﨑裕樹
東京慈恵会医科大学で行われた講習会に参加してまいりましたのでご報告します。内容は以下の4つです。
1.不安・易怒性に対する精神科の対応および森田療法のご紹介
東京慈恵会医科大学附属第三病院精神神経科 舘野歩医師より
2.高次脳機能障害者と家族への心理的サポート ~事例を通して
横浜市総合リハビリセンター 山口加代子臨床心理士より
3.高次脳機能障害者のリハビリテーション
東京慈恵会医科大学付属第三病院リハビリ科 石川篤作業療法士
4.高次脳機能障害者を支える社会制度の実際の利用方法
千葉県千葉リハビリセンター地域連携部相談室 森戸崇行ソーシャルワーカー
講習会に参加して
弁護士の仕事の中心は賠償金の獲得です。しかし交通事故に遭遇してしまい、高次脳機能障害等の後遺障害が残ってしまう重傷を負われた被害者とそのご家族にとって、賠償金獲得はゴールではありません。これからの生活について様々な不安があるかと思います。よって将来の生活支援は不可欠です。今回の講習会は平成27年3月まで鹿児島県精神保健福祉センターに在籍していた相談員の方の御紹介で参加させていただきました。当然、弁護士は賠償金獲得後の生活支援も考慮して示談交渉を行い、適正な賠償金の獲得をします。しかしそれでも、「生活する上で不安を抱えていらっしゃるのでは」と心配になることがあります。弁護士にできることには限りがありますが、できる限りのサポートをし、最後まで橋渡しをしていきたいと思っております。これからも研修会には進んで参加してまいります。