自転車の物損における賠償について
「便利な自転車」
サイクリングが趣味だという方は沢山いらっしゃると思います。私も修習時代からスポーツ用の自転車に乗って友人とサイクリングに行っていました。就職してからも、市内の警察署や病院であれば自転車を利用します。車や公共交通機関よりも自転車の方が早いこともあります。特にスポーツ用の自転車は迅速に移動できます。荷物を置く「かご」はついていませんので、背負って運転せざるをえませんが。
「自転車事故における賠償」
ところで、自転車の事故による賠償はどうなるのでしょうか。スポーツ用の自転車に乗っている方もよく見かけますが、スポーツ用自転車の中には50万円以上の価格のものもあります。
自転車と車の交通事故において、自転車は全損となる場合が多いです。全損となった場合は物の時価によって賠償されるのが原則ですが、自転車の時価の算出はとても難しいのです。自動車の場合はレッドブックや中古車市場の相場で算出できます。しかし自転車は同一車種の流通量が少ないことに加えて、自分だけの一台に仕上げている人も多くいらっしゃいます。フレーム、ホイール、コンポーネントを別々で購入していて、他にはない一台になっている場合、時価の算出は非常に困難です。
保険会社から提示された賠償金額では納得できないという方もいらっしゃると思います。
専門的な知識がなければ、その金額が適正かどうか判断することはどうしても困難です。ぜひお気軽に当事務所までご相談ください。