車の損傷の程度と、人体への衝撃の程度は別です
交通事故現場を見たとき、車の損傷が小さいと「大きな事故ではなかったんだな」と思われる方が多いと思います。
しかし、車の損傷が小さくても人体への衝撃はとても大きいということがあります。寧ろ、車が衝突のエネルギーを吸収してくれなかったということですので、その分人体に衝突のエネルギーがかかってしまったともいえます。これは物理でいう「エネルギー保存の法則」で説明できます。
もちろん、車の損傷の程度は、症状の重さを検討する一つの材料にはなります。しかし損傷の程度で人体への影響の大きさを判断してはいけないのです。
交通事故に遭遇した方は、車の損傷程度に関係なく、整形外科で検査・治療を十分に行ってください。