鎖骨骨折、右上腕骨骨折、肺挫傷、肝損傷、PTSD 等の傷害を負い、併合12級の後遺障害等級に認定された女児が、945万円を獲得した事案
損傷部位 | 鎖骨 |
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傷病名 | 鎖骨骨折、右上腕骨骨折、肺挫傷、肝損傷、PTSD 等 |
認定等級 | 12級 |
獲得金額 | 945万円 |
手続き | 交渉 |
仕事内容 | 小学生 |
事故の状況 | 歩行者 |
事故発生からご相談までの流れ
被害者が、学校に向かうため、歩道を歩いていたところ、路外の駐車場から車道に出ようとした自動車に轢かれました。被害者は、鎖骨骨折、両上腕骨骨折、肺挫傷、肝損傷等の傷害を負い、ドクターヘリで救急搬送されました。
事故から約1月後に、ご両親からご連絡があり、入院先の病院で、相談をお受けしました。
相談・依頼のきっかけ
- 初めての交通事故で、手続の流れがわからず不安
- 自分で保険会社と交渉するのが不安
- 適正な後遺障害等級の認定が受けられるか不安
当事務所の活動
- 医療機関に対する医療照会、医師面談、後遺障害診断書作成依頼
- 後遺障害認定申請(被害者請求)
- 賠償金の交渉
- 交通事故紛争処理センターへのあっせん申立
当事務所が関与した結果
サポート無しの場合 | サポート有の場合 | 備考 | |
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入通院慰謝料 | 120万円 | 200万円 | |
後遺障害慰謝料 | 93万円 | 290万円 | |
後遺障害逸失利益 | 131万円 | 382万円 | |
その他 | 73万円 | 付添費用等 | |
合計金額 | 344万円 | 945万円 | 約2.7倍 |
※「サポート無しの場合」の金額は、自賠責保険の基準をもとに算定しています。
解決のポイント(所感)
当事務所で後遺障害の認定申請を行い、鎖骨の骨折については、鎖骨の変形及び疼痛が残存するものとして12級5号に認定され、PTSDについては14級9号に認定されました。
認定された等級を前提に保険会社と交渉を開始しましたが、交渉では逸失利益について折り合いがつかず、紛争処理センターにあっせんの申立をしました。
鎖骨の変形の後遺障害については、労働能力に影響しないとして逸失利益を否定する裁判例も多く、相手方保険会社も同様の主張をしてきました。しかし当事務所では、疼痛の残存や、将来想定される就労等への不利益を具体的に主張することにより、労働能力喪失率7%、労働能力喪失期間67歳までという内容で、逸失利益を認定してもらうことができました。
その他の損害項目も裁判基準の認定となっています。